院長プロフィール
院長 神野 泰 Yasushi Jinno
愛知県東海市出身。半田高校から札幌医科大学に進学。
大学卒業後は東京の聖路加国際病院の研修医を経て循環器内科医に。聖路加国際病院、豊橋ハートセンターで循環器内科の研鑽を積んだ後、地元に戻り半田病院で循環器内科医長・救急科部長・内科統括部長を歴任。
そして、2024年に半田市で『じんの内科ハートクリニック』を開業いたしました。
趣味は大自然の山登り。家に帰れば2人の息子を育てるお父さん。
循環器と総合内科の専門医として、地域の皆さまに信頼されるクリニックを目指します。
経歴
1998年 愛知県立半田高等学校 卒業
2004年 北海道立札幌医科大学 卒業
2004年 聖路加国際病院 内科研修医
2007年 聖路加国際病院 循環器内科
2010年 豊橋ハートセンター 循環器内科
2011年 半田市立半田病院 循環器内科医長
2016年 半田市立半田病院 救急科部長
2018年 半田市立半田病院 内科統括部長
それでは、ここからは実際に神野院長がどんな人なのかを皆さまに知っていただくために私が根ほり葉ほりインタビューしたいと思います!
専門医が診る循環器内科と内科のクリニック
簡単に自己紹介をお願いします。
はじめまして、院長の神野 泰です。
半田高校を卒業し北海道の大学に進学、その後東京の聖路加国際病院で循環器内科医として働きはじめました。
2011年に半田病院に移り、2018年からは内科統括部長を務めました。
そして2024年5月に半田市で『じんの内科ハートクリニック』を開院しました。よろしくお願いいたします。
どんなクリニックなのか、特長を教えてください。
当院は専門医である私が診る循環器内科と内科のクリニックです。
心臓や血管など循環器の専門的な疾患から、一般的な内科の疾患まで幅広く診療できます。
心血管疾患の治療としての『心臓リハビリ』や、糖尿病や動脈硬化などで生じる足の病変に対する『フットケア』にも力を入れていきます。
また、私が13年間勤務した半田病院とも連携して診療していきます。
患者さんの人生を支える頼もしいサポーターでありたい
実際に患者さんを診療する際に心がけていることはありますか?
当院では可能な限り外来の時間を長く確保し、お一人お一人の声に耳を傾けしっかり話を聞きたいと考えています。
私はできるだけ患者さんの人生の夢や目標を確認するようにしています。
例えば、お孫さんの結婚式に出席したい。心臓の病気をする前の仕事に復帰したい。
そんな皆さんの切実な願いを一緒に叶えたい。心から思う私の率直な本心です。
スキルを磨き、質の高い医療を提供するのは医師として当たり前のこと。でもそれだけでは足りません。
私は患者さん一人ひとりの人生に寄り添い支える頼もしいサポーターでありたいと考えています。
第二の故郷、北海道で過ごした学生時代
それでは次に院長のこれまでの経歴を聞きたいと思います。大学生活は北海道で過ごしたのですね。
はい!高校生の時に友人と2週間かけて北海道を自転車で周ったのですが、その雄大な大自然にすっかり魅了されまして。それで札幌医科大学を選びました。
もともと半田高校時代も山岳部に所属するくらい自然が大好きだったので、大学時代は北海道中の山を登りました!
また、医学生として6年間勉学にも励みました。私にとって半田が第一の故郷だとすれば、北海道はまさに「第二の故郷」です。
循環器内科を志すきっかけとなった研修医時代の出来事
大学卒業後は東京の病院に行ったのですね。
はい、臨床研修先として聖路加国際病院を選びました。そこでは全国から集まってきた同期たちと厳しくも充実したトレーニングを受け、医療に貢献する姿勢を身につけました。
聖路加国際病院で働きはじめて3年目に、私の医師人生を大きく決定づける出来事がありました。
当時、循環器内科の研修中に重症肺塞栓症の患者さんを担当しました。その患者さんは心肺停止状態で搬送されてきました。
幸い集中治療の末に回復され、奥様と幼いお子さんと一緒に退院されたのですが、その姿を見ていたら胸に熱く込み上げるものがありました…
その時に救急医療、集中医療に携わりたいという思いが強くなり、循環器内科を専門とすることに決めたのです。
半田病院で心臓リハビリテーションの立ち上げに奔走
その後のキャリアも教えてください。
循環器内科医として聖路加国際病院と豊橋ハートセンターで研鑽を積んだ後、やっぱり地元が恋しくなり半田に戻ってきました。
2011年から知多半島中南部の基幹病院である半田市立半田病院において、外来、入院の場で、多くの患者さんの主治医を経験しました。
また、2014年に心臓リハビリテーションを立ち上げ、他の主治医の患者さんも含めて、多くの心血管疾患の患者さんを診療しました。
立ち上げはすんなり出来たのでしょうか…?
これがなかなか大変で…院内で心臓リハビリの勉強会を開催したり、心臓リハビリを行うスペースを確保するために他の科の先生に頭を下げてお願いしたり…あの手この手でなんとか実現させました。
心臓リハビリテーションに対する熱い想い
なぜそこまで心臓リハビリの立ち上げにこだわったのですか?
聖路加国際病院でも多職種が協力して積極的に心臓リハビリに取り組んでいたのですが、チームの一員としてその効果を何度も実感した経験がどうしても忘れられなくて。
心臓リハビリは、心血管疾患の治療において、お薬での治療、カテーテルなどの手術治療とともに三本柱を構成する、きわめて重要な介入方法なのです。
だから半田病院でも絶対に心臓リハビリを始めたかったのです。
心臓リハビリとはどういうものですか?
有酸素運動、筋トレなどの運動療法を中心に、生活や栄養、服薬などに関する相談、指導を行っていきます。これまでの研究で心臓病の患者さんの死亡率や入院率を減らす効果(※)が実証されています。
今回せっかく自分のクリニックをつくるので、理想の心臓リハビリを追求したいと思っています。
病院レベルのリハビリ機器、経験豊富な専門スタッフ、患者さんに寄り添った運動や生活習慣の指導を行い、心疾患患者さんの再発予防に積極的に取り組んでいきます!
半田病院との連携による安心感、信頼できる日常の通院先として
半田病院で心臓リハビリを立ち上げた経験が新しいクリニックでも活かされそうですね。
そうですね。実は私が半田病院に勤務しているとき、循環器内科の入院患者数が急増していました。
増え続ける患者さんを診療し、リハビリまでサポートするには病院とクリニックの連携が必要不可欠だと思うのです。
私は半田病院で長年にわたって、いろいろな科の先生方と協力して患者さんを診てきましたので、信頼できる先生方をたくさん知っています。また開業後も週1日は半田病院に勤務し続けます。
当院は半田病院を退院した患者さんのその後のサポートもできますし、逆に当院に通っている患者さんで検査や治療の必要があれば半田病院の先生方と協力して診療することもできます。
半田病院と当院のシームレスな連携でひとりひとりに質の高い医療を提供し、患者さんの健康寿命の向上に貢献したいと思います。
待ち時間が短く、夕方や土曜も心リハを受けられる「通いやすいクリニック」
理想のクリニックをつくるにあたり、他にもこだわっているポイントはありますか?
大きな病院の外来では2〜3時間待って診療は5分、ということが常態化しています。
当院では外来のキャパシティを増やしたり、予約システムを工夫して可能な限り待ち時間を短縮し、具合が悪いときに気軽に受診できる環境を作りたいと思います。
また、例えば心臓リハビリは比較的若年の患者さんにも必要ですが、現役世代の方はお仕事の都合で日中通院できないことも多いので、当院では夕方や土曜にも心リハを受けられるようにしたいと思っています。
それでは最後にメッセージをお願いします。
当院は循環器内科の専門性を強みとしたクリニックでありながら、総合内科専門医・救急科専門医としての経験も生かし、地域にお住まいの方々や併存疾患を併せ持つ高齢者のかかりつけ医として内科全般に対応していきます。
広くて停めやすい駐車場に、短い待ち時間を心がけ、皆さまが日常の通院先として信頼できるクリニックを目指します。
体調にご不安がある方は、お気軽に当院にご相談ください。
(※)参考文献
Piepoli MF, Davos C, Francis DP, Coats AJ; ExTraMATCH Collaborative. Exercise training meta-analysis of trials in patients with chronic heart failure (ExTraMATCH). BMJ. 2004 Jan 24;328(7433):189. doi: 10.1136/bmj.37938.645220.EE. Epub 2004 Jan 16. PMID: 14729656; PMCID: PMC318480.
Goel K, Lennon RJ, Tilbury RT, Squires RW, Thomas RJ. Impact of cardiac rehabilitation on mortality and cardiovascular events after percutaneous coronary intervention in the community. Circulation. 2011 May 31;123(21):2344-52. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.110.983536. Epub 2011 May 16. PMID: 21576654.